東京ゲームショウ2023で専門学校出展のインディーゲームブースを回ってみた #TGS2023
こんにちは、ゲームソリューション部の入井です。
9月21日、22日に参加した東京ゲームショウ2023ビジネスデイでは、様々なインディーゲームのブースを回る機会がありました。その中でも個人的にユニークに感じたのは、ゲーム開発関係の学科を持つ専門学校が何校か出展していたことでした。
今回は、私が訪問した専門学校出展のブースの内容をご紹介していきます。
アミューズメントメディア総合学院/大阪アミューズメントメディア専門学校
こちらのブースでは2つの学校が合同で出展されていました。
声優・ゲーム・アニメ等のエンタメ専門の学校|アミューズメントメディア総合学院 東京 【AMG】
大阪アミューズメントメディア専門学校【夢を、夢で終わらせない。】
ブース内では、所属している学生さんが開発したゲームやポスターが展示されていました。ポスターについては、どのようなデザインにすると受け手の関心を引くことができるかの実証実験をしているとのことで、どのポスターが印象に残ったかのアンケートがありました。
今回は、CATASTというパズルゲームを試遊させていただきました。
3D空間内の四角いパネルにロケットパンチをぶつけていくゲームです。パンチは、上手く正面の角度からパネルにぶつけないと弾かれてしまうようになっており、またパンチを打つ回数についても制限があります。そのため、最小回数で綺麗にパネルを破壊できるよう、あらかじめしっかりルートを考える必要があります。
パズルゲームらしく頭を使わないといけない一方で、上手くパネルを連続で破壊した時は爽快感があり、面白いゲームだと思いました。
なお、こちらの学校はAMG GAMESという名義でSteam等でこれまでにも何作かゲームを発表しており、今回の展示作品についても今後同様に発表していくとのことです。
専門学校 東京クールジャパン
こちらの学校についても、ゲーム関係の学科から出展されているようです。
専門学校 東京クールジャパン|ゲーム・アニメ・声優・サウンド・eスポーツ専門学校
試遊できるゲームは3つ展示されており、タイピングゲームや2Dアクションゲームなど様々なジャンルのゲームがありました。
開発中の2Dアクションゲームを試遊させていただいたところ、単純な攻撃やジャンプだけでなく壁のぼりなど多彩な操作ができるようになっていました。また、ステージ上で操作のチュートリアルが表示されるのですが、その演出法もユニークに感じました。
残念ながらまだ開発中ということで試遊の途中でゲームは終わってしまいましたが、丁寧に作られておりポテンシャルが感じられました。
日本工学院専門学校
同じく、ゲーム関係の学科からの出展です。
ほかのブースと同じく3つのゲームが展示されていましたが、その中に1つとても目を引く作品がありました。
それが下の画像の作品なのですが、モニタの右側にアタッシュケースのようなものが置かれているのが見えると思います。実は、これがこのゲームのコントローラーです。
爆弾解体がコンセプトのゲームで、プレイヤーはこのアタッシュケース内の装置を操作することで解体作業を進めていくことになります。最終的に解体が成功したらクリアというルールです。
アタッシュケース内には、ゲームオーバーまでの時間を表すタイマーのほか、パスワード入力に使うテンキーや、謎解きのために抜き差し作業が必要なコードなど、様々なUI(?)が格納されています。各装置はゲーム画面と連動しており、正しい操作を行うことでゲームが進行していきます。
爆弾解体にはお約束の赤青黄の3色コードもあり、ゲームの最後にはこのコードを物理的にニッパーで切る必要があります。なお、コードは予備が大量にあるので遠慮なく切っても大丈夫とのことでした。
インディーズだからこその尖ったゲーム体験ができ、今回のゲームショウでもトップクラスに印象に残った作品でした。
感想
どのブースでも、開発者の強いこだわりをダイレクトに感じる作品が展示されており、メジャータイトルではなかなか味わえないインディーズ独特の空気感が面白かったです。
このような実戦的な経験を積んだ学生の皆さんが、将来どのような新しいゲームを開発するのかが楽しみだと思いました。